江戸時代から続く伝統工芸の虫篭
駿河竹千筋細工Suruga Takesensujizaiku
杉山 雅俊[ 有限会社みやび行燈製作所 ]
Masatoshi Sugiyama [ Miyabi Andon Seisakusyo ]
「みやび行燈製作所」の社長で職人3兄弟の長男、杉山雅俊。高校卒業後、大阪の雛人形店で4年間接客を学んだあと、静岡に戻り、故郷の伝統工芸の高齢化に危機感を覚えて家業を継ぐことを決意。同じく職人として次男(専務)、三男を迎え入れる。次世代に技術を継承すべく若者の育成にも取り組む。様々なオファーに応える柔軟性と発想力でホテルの照明なども多く手掛ける竹千筋細工の担い手。
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工房沿革・受賞履歴
1965みやび行燈製作所創業
1976通商産業省伝統的工芸品指定
1977伝統工芸士認定(杉山 猛)
20074代目 継承
2012「徹子の部屋」出演
2013全国伝統的工芸品公募展にて経済産業大臣賞受賞(照明デザイナー谷俊幸氏とのコラボ作品「HOKORE06」)
駿河竹千筋細工について
他の竹細工が平ヒゴを編み上げていくのに対して、駿河竹千筋細工は、細く丸く削られた竹ひごを竹の輪に組み込んでゆく技法から色々な形を生み出すのが特徴。
江戸時代初期に主に武士の内職として始まり、その技を応用した菓子器や虫かごが東海道を上り下りする旅人たちに好まれた。
みやび行燈製作所は、竹を美しく均一に曲げる道具を開発し、いち早く照明の製作に取り組むなど、代々新しい加工法や商品を生み出している駿河竹千筋細工のスペシャリスト集団である。
伝統工芸 駿河竹千筋細工
熱で曲げた竹を固定して冷ます「さまし」
3兄弟のチームワーク
D4 駿河竹千筋細工
地元の良質な竹材を寝かせて乾燥させる
熱した胴乱に竹を巻きつけて曲げ輪を作る
「さまし」で固定して冷ますときれいな丸に
鉄板の丸い穴に通してひごを作る ひご引き
輪にあけた穴にひごを通して組み立て
ひごが均等に並ぶのは熟練の技